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さていざあとついていくと言っても、とっくのとうに兄は家を出ていて姿は見えません。
そこで諦めるかと思いきや、何故か私はその友達の家を知っていました。
さぁ三人の冒険が始まります。
幸い最初は下り坂なので楽チンでした。
しかししばらく歩いたあとやはり7歳の足。
さすがに疲れてきます。
友達の妹は4歳くらいなのでなおさらでしょう。
でもただ歩きました。
誰も文句など言わずに。
頑張って歩いたかいあって家が見えてきました。
窓があいていて、兄と友達が遊んでいるのが見えました。
そして私達三人に気づき驚く二人
「おぅっ」
そう一声私はかけてくるりと振り向き今度は自分の家に向かい歩き始めました。
友達と妹も一緒です。
帰り道は和気あいあいと話ながら歩きました。
でも最後の上り坂で黙りこくってしまったのはいうまでもないです。
その上り坂も高校生の頃久しぶりに歩いたら短くてびっくりしました。
つい最近また歩いてさらに小さくなったとびっくりしました。
人は成長するものです
幼い頃遥か彼方に見えた頂上は今ではすぐそこに見えるのです。
それくらい成長したんだなと思ったこのあいだ。
でもちょっとでかくなりすぎたなと思ったこのあいだ。
そうそう
冒険をしたその日の晩御飯
兄に聞かれました。
「なんできたの?」
「知らないよ」
子供って純粋だなあ
きっとあの頃の私ならネバーランドにも行けるさ
でもついにネバーランドにはいけなかった…
そのかわり習字・そろばん・ピアノに行きました。
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