1.異変

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確かに、身長を除けば、昴は言う事なしだった。 顔は……正直かなりの美少年に入る部類だ。 少し長めのツンツンした細く滑らかな黒髪に、少し青白いがすべすべな肌、整った顔には、くりっとして、少しまだ少年っぽい瞳。 見た目は正直15歳前後だ。 見た目だけでなく勉学をさせれば満点以外は取らないし、ガリベンなのかと思いきや、運動神経もかなり人間離れな程ずば抜けている。 昴は、1分で着替え終わり、いつものアレを待った。   その二分後、誰かが階段を登る音が聞こえて来た。 続いて、階段近くのドアの開く音。 隣室のドアが開いた。 誰かが少し大きめの声で何かを言った。 そして、足音が昴の部屋の前まで来た。 部屋のドアが、バンッと開いた。 「すばーる!!おきなさー……ってあら、珍しい…起きてるならいいわ、食堂へ行きなさい」 少しぽっちゃりした、優しそうなおばあさん(と言っても、まだまだ元気だが)が入って来た。 「おはようございます。わかりました、院長先生」 「おはよう、昴。さて……篤志を起こさなくちゃ……」 院長先生は挨拶を済ませると、いそいそと部屋を出て行った。 昴は、猫に「いってくるね」と言い、食堂に向かう為に階段を降りて行った。image=164828783.jpg
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