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「武器は誰が何を使うの? これ重いわ…」
美紀がサブマシンガンを両手で持った。少し手がプルプル震えている。スーパーに落ちていた武器はサブマシンガン、サブマシンガンの弾、ハンドガン、ハンドガンの弾、サバイバルナイフ。こんなに武器が落ちているということは敵の数が多いのだろうか。
「俺はナイフでいいぜ! ナイフの扱いには慣れてるから! さっき二人を助けたハンドガン持ってるし!」
勇樹はナイフを手に取り言った。ナイフの扱いがうまいってどういうことだろうか。もしかして不良なのだろうかと健太は思った。
「美紀さんはハンドガンがいいんじゃないか!?」
勇樹が言った。美紀は一瞬戸惑いながらもハンドガンを持つと「案外軽いね」と呟きながら銃を構えてた。
「じゃあ俺はサブマシンガンとその弾か」
健太はあんまり自分の意見を言わない内向的な性格のため、最後に残った武器を持つことにした。残り物に福があるというだろう。セーフティロックがかかっているのを確認してサブマシンガンのマガジンに弾を入れた。
「どうやって使うの?」
慣れている手つきの健太を見て、美紀がたずねる。手慣れているように見える健太だが海外映画で見た程度の知識しかないのだ。3人は試行錯誤で扱い方を覚えた。その代わり店の壁が蜂の巣になり、弾がほとんど無くなったのは言うまでもない。
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