魔法が使えない

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カーテンを開けると、窓の向こうには隣の家の窓から明かりが漏れている。 シオンが電気を付けるとそれに気付き、 隣のカーテンと窓が開く。 顔を見せたのは幼なじみのシルファであった。 つられるようにシオンも窓を開ける。 「よっ」 シオンはぶっきらぼうに言う。 「よっ♪」 シルファは同じ言葉を楽しげに繰り返す。 「飛び級おめでとう…」 むすっとした認めたくない顔で言葉を投げ掛ける。 「これで来年からシー君と一緒だね?アハッ」 嬉しそうに話すシルファの笑い声を遮るように、 シオンが話し出す。 「その事なんだけど…」
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