魔法が使えない

11/13
前へ
/466ページ
次へ
「来年…父さんを探す旅に行ってくるよ。 一年間時間も空いたしさ」 神妙な面持ちで話を切り出す。 「えぇっ!!」 窓から落ちそうな位に身を乗り出してシルファは驚いた。 「来年一緒に隣の席で勉強出来ると思ったのにぃ~…」 本気で悔しがってる。 「つうか旅に行かなくても単位は足りてるから学校行かないよ。 それに同じクラスになる保証もないだろ?」 「おぉーっ、そっかそっか。そうだよねー。」 どうやらシルファは同じクラスになれる事を信じて疑って無かったらしい。 脳天気なシルファをほほえましく見ながらシオンは言葉を続ける。
/466ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7302人が本棚に入れています
本棚に追加