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キィン!
光の壁が全ての閃光を跳ね返す。
(まさか、ほぼ同時に2つの無詠唱魔法を使えるなんて……。化け物だ…。)
シオンはただただ唖然と見ている事しか出来なかった。
狼の群れは跳ね返された閃光を自ら浴び散り散りに逃げて行った。
男は狼の群れが居なくなったのを確認するとシオン達の方を振り返り優しく微笑みこう言った。
「大丈夫かい?」
その顔は魔法の熟練度とは裏腹に20代にも見える若さであった。
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