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林を抜けると、ひらけた草原になる。
そこには泉があり、泉の中心は浮島になっている。
浮島の外円を5本の柱が等間隔で並んでいて、その真ん中には魔法陣が描かれている。
ゲートには既に何人か並んでいた。
シオンは浮島へと繋がる橋の前で世界図書館行きの料金を払う。
子供割引があるが結構高い。
シルファが居なければゲートすら使えないのがシオンには心苦しかった。
そして狼すら追い払えない自分にも…。
「しー君?そろそろ番だよ?」
そんなもどかしい気持ちを知ってか知らずかシルファはシオンの手を引っ張って優しく微笑んだ。
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