火竜の喉

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洞窟の周りは草木一本生えておらず、 石がゴロゴロと転がっている。 入口からは熱気が噴き出しとても入れる温度ではない。 「しー君。ちょっと待ってて。」 シルファはそういうと空中に魔法陣を書き出した。 「大地に染み入る癒しの水よ、大気に漂う全ての水よ。その力をもって我らの身体を包み護りたまえ。 いでよ、水の障壁!!」 シルファが呪文を唱えると二人を水の膜が覆う。 「おっ…熱くないな。」 「さっ、いこっ。しー君。」 シオンとシルファはゆっくりと中に足を進めて行った。
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