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二人はゆっくりと奥に足を踏み入れていた。
もう大分歩いているが全く何処かにたどり着く気配が無い。
「しー君、やっぱり右は外れだったかな?」
シルファはシオンの顔を覗いた。
「まっ、違ってたら戻れば良いさ。」
シオンは軽く答え歩き続けた。
歩きながらシルファはいざという時の為だと何個かの魔法陣を描きながらブツブツと呪文を唱え始めた。
「着いたみたいだよ。さぁて吉と出るか凶と出るか。」
「凶はやだよぉっ」
二人が歩いていくと、
その先に広い部屋とも言える空洞が現れた。
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