火竜の喉
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部屋の中央を一歩一歩進む。 今の所、何も変化はない。 (思い過ごしか?) シオンがそう感じ始めた時……。 カチッ シオンは慌てて振り向く。 「しー君、ごめんなさぁい。何か踏んじゃった。」 シルファは泣きそうな顔でシオンを見ていた。 直後、部屋の中に不気味な音が響く。 その音は部屋に近づくように段々と大きくなっていく。 「シルファッ、来るぞっ。」
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