火竜の喉

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無数の穴からそれは羽音を立てて飛び出して来た。 ビチッ それは勢いよく飛んでシオンにぶつかり……落ちた。 身体を覆ってる水の障壁が、 シオンをそれから守った。 「これは…火喰虫か。」 【火喰虫… 火山地帯などに棲息する、 体長8センチ前後の虫。 その名の通り火を食べ、火をまとっている。 数千匹単位の群れで行動する。】 「やばい、こいつら群れのはずだ。」 「シルファ。まだまだくるぞ。どれくらい保つんだ?」 「馬鹿にするなぁ、全然…大丈夫… じゃないかもぉ…」 シルファは溢れ出す虫を見て訂正した。
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