火竜の喉

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「じゃあヨロシク。」 シオンはシルファに軽く言うと、 目の前の火喰虫の塊に飛び込んでいく。 シルファは後ろからシオンに向けて呪文を唱える。 「風の翼っ!!」 シルファの右肩の魔法陣が輝き、消える。 シオンの身体を風が纏う。 移動速度が一気に上昇する。 「おっ。この風ならいけるか。」 手に渦巻く風を見てシオンは呟く。 シオンは一気に火喰虫の塊に突っ込む。 身体を纏う風が火喰虫の塊を弾き飛ばして行く。 火喰虫も弾かれながらもシオンを取り囲み、 シオンは黒い塊に取り込まれた。
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