火竜の喉

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「しー君、大丈夫?」 シルファがシオンの下に駆け寄る。 「まぁね。女王がデカくて助かったよ。他の特長ならやばかったかも。…っつ。」 シオンの身体には無数の火傷があった。 シルファはすぐに呪文を唱えようとするが シオンがそれを制した。 「いくらシルファでも魔力は無限じゃないだろ? これくらいならまだ大丈夫だから。」 「それにこれだけで終わる訳無いような気もするし。」 シオンは刀の先の死骸を持ち上げると、 火喰虫の女王の骸から炎があがり灰となり崩れ落ちた。 「これが次のスイッチみたいだな。」
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