火竜の喉

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ゴンッ 鈍い音が響きフレイムリザードが頭を床に打ち付ける。 そしてそれがフレイムリザードの意識を一気に覚醒させる。 「お早いお目覚めですわねー。 私達はさしずめブレックファーストかしらんっ♪」 シルファはおどけて見せたが足は震えていた。 フレイムリザードは周りを見回しシオン達を視界に捉らえると雄叫びをあげた。 「ピギャーーーー」 その叫びは部屋を震わせ、二人の肌をビリビリと伝わって来た。 「やらないと父さんの手掛かりは手に入らない。」 シオンの声はギリギリシルファに届く位だったが シルファの身体からは不思議と震えは消えていた
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