火竜の喉

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「よぉしっ。しー君いくよぉ!ウォーターフォール」 シルファは元気よく呪文を唱える。 シルファとシオンを囲むように周りを大量の水が上から落ちてくる。 呪文としては低級で威力は無いが火属性の魔獣には充分破壊的であった。 火蜥蜴は身体の熱を奪われ仮死状態で身体を丸めて固まる。 「暫くは動けないな。」 シオンが言うと同時にフレイムリザードにかかる水が一気に水蒸気に変わる。 「しー君、あっちには効いてないみたい。」 「やっぱカテゴリBだな。シルファも大瀑布くらい用意しとけよなー。」 シオンの言葉に膨れっ面で返した。
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