魔法が使えない

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「そう…決めたのね。 なら母さん何も言わないわ。 お父さん見つけたらひっぱたいて連れて帰って来てね?」 決意のシオンの眼差しを受け止め 母親に明るい口調が戻った。 「それでいつ出発するつもりなの? 年末の大掃除はちゃんと手伝ってから行くわよね?」 母親はシオンを見ていぢわるに笑う。 「も・も・も・勿論だよ」 明らかに手伝わずに出掛けようとした動揺が顔と声に出る。 この後二人は話し合い、 出発は年が明けて一月4日と決まった。
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