何気ない日常

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「良いねぇ、お熱いことで。」 「そういうお前達はどうなんだよ?いつになったら付き合うんだ?」 「は?」「え…?」 啓太の言葉に、俺と光は同時に声をあげた。 「そうだよ、二人共すごく仲が良いのに付き合ってないことがおかしいよ。」 「ちょ、ちょっと待て。確かに俺と光は長い付き合いだが、そんな仲にまで発展してねえぞ。」 「だがなぁ、他の奴に言わせても、二人はお似合いの仲って言われてるんだぜ?」 啓太がいうことは正論だ。クラスでも俺と光とのやり取りに「夫婦喧嘩は身内だけでやってくれよ。」と、はやし立てられることも珍しくはない。 だが…俺と光は幼馴染みで付き合いが長いから、気軽に話にいける。ただ、それだけなんだ… 「まあ、まだ二人にも心の準備ができてないってことにしとこうよ。それじゃ、私達はこっちだからじゃあねー。」 「ちょ、俺達は付き合う前提かよっ!」 小夜が別れ際にとんでもないことを言ったが、あれは彼女なりの気配りだろう。何を決めるにせよ、考える時間が必要なことにかわりはないんだからな…
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