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「あ、おはよう兄さん。」
「おはよう麻衣。相変わらず早いな。」
「兄さんが遅いだけですよ。」
「そんなに遅いか?これでも学校には余裕を持って行ける時間じゃないか。」
「その割には、朝ご飯はかなり速く食べてるじゃない。」
「痛いところをつくなぁ…」
「ははっ。あっ兄さん、パンそこにあるから食べてってね。」
「ああ、分かった。」
俺はテレビを見つつ、急いで朝飯を食べる。もう少し早く起きてゆっくり朝飯が食べたら良いのだが、学校にはゆっくり歩いていける時間があるから、そこまで切羽詰まっているわけじゃない。ただ、速く食べるのは俺のクセみたいなものだ。
「麻衣、今日は何が食べたい?」
「うーん…任せる。」
「それを言われるとこっちも案外困るんだよな…」
「今は何も思い付かないんだから仕方ないよ。」
「そっか、じゃあカレーで良いよな?」
「うん♪」
笑顔で答える麻衣
そして、俺達は戸締まりを済ませて家を出た。
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