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明日は卒業式となった時、私は日光の高校へと受験にきていた。
この学校には同じクラスの連中は一人も来ないと聞いて選んだ。まぁ学力が足りないというわけでは無いので御了承いただきたい。
家に帰った私は明日のために、少し髪を切った。うっとうしい前髪を切りながら中学時代の思い出を、ゆっくりと思い出していた。
小学校から上がったときに、夢一杯で過ごした日々。今思えばあの頃が一番楽しかった。悩みもそんなに無く、ただ笑っていられた。
いつ、歯車は狂ったんだろう
どうして、こうなっちゃったんだろう
前髪が目に入ったわけでも無いのに涙が零れた。
私は弱い、考えただけで泣いてしまう。明日でお仕舞い。そう考えても、恐いと感じてしまうのは
何故なんだろう。
私は前髪を切り終え、鏡で自分を改めて見た。
目が腫れぼったく赤くなっていて、また泣いた。
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