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廊下に並んだ私は、最後のクラスだったのでゆったりとしていた。
私の隣は男子だった。そいつもやはり私に向かって何か言ってきた、その内男子が私の方へ集まってグチグチと言っているのが聞こえた。ちらりと私を見ながらくすくすと笑う。
もう進む時間となった、先生の前ではいい子の男子共は、キチっと整列した。
私は何事もなかったかのように、前を向いた。
「あー、何で俺こいつの隣なんだろう。キモいし。」
「アタシだってアンタみたいな低能馬鹿に隣にいられるなんて、一生の恥だ。」
気が付いたら言葉が出ていた。男子は驚いたといわんばかりに、目を見開いた。きっと言い返すと思っていなかったんだろう。
実際私が一番驚いている。まさか言い返せるなんて思わなかった。
なんだアタシって
思ってるより強いじゃん
胸の中がスッとした。
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