三月の始め

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早く終わらないかと、教室の隅で時計を見た。まわりを見るのが恐くて時計だけを真っすぐに見た。              「キモッ」                          心臓が跳ね上がって目が眩む。髪の隙間からちらりと見ると、男子はこっちを見て下品に笑う。              負けるものかと思い、筆箱からペンをとりノートに落書きをした。気にしないようにしながら、早く休み時間が過ぎないかと祈る毎日だった。
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