三月の始め

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やっとチャイムがなって一息ついた。今日はYちゃんがいないから本当の独りぼっちだった。 心細い、そう思いながらノートを出そうとすると一人の男子がぶつかってきた。私はそれに押され椅子から落ちてしまった。 「キタねぇ!うわ触っちまったよ!何でこんなとこに居んだ?!」 再びクラスに響く下品な笑い声、私は屈辱感で一杯だった。 泣くもんか 泣くもんか 泣くもんか 絶対にあいつ等の喜ぶようなことをしない。だから自殺もしないし泣かない。心にそう決めていた。こんなことから始まってしまった時から。 くっと唇を噛み締め私は何事もなかったかのように椅子に座った。奴らにとっては私の行動全てが滑稽に見えるらしく笑っていた。 私は、何もできなかった。
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