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しかし、通り過ぎる事ができなかった。奴らは私の前に立ち止まり、ニヤニヤ笑っている。
心臓は爆発寸前だった、貧血を起こしそうな感じだった事を、今でもしっかり覚えている。
「なに?」
強きに言ったつもりだったが、声は震えて出た。
「お前さぁ、何で学校来てんの?」
グッと、苦しくなった。
「迷惑なんだよね、つか臭いんだよお前。」
みんなで笑い転げた、私は涙を堪えるのに必死だった。爪は手の皮膚を貫きジンワリと血が滲んでいた。
「早く死ねよ、お前なんか意味無いんだよ。」
その後からはよく覚えていない。気が付くと森のなかに居た。そして泣いていた。ジャージの裾が涙でビショビョになっていた。
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