2人が本棚に入れています
本棚に追加
生地が水っぽいものだから、5~6枚焼いてもまだ残っていた。
お腹がすいていたァタシは焼くのをやめて、お皿の上に山積みになっているホットケーキまがいのものの上に、
マーガリンをたっぷり乗せた。
居間に戻って、
一応フォークを差してみたけどうまく食べれず、手掴みで頬張った。
全く美味しくはなかったと思う。
けど、次々とそれを口に運んだ。
頬張りながら
なんだか涙が溢れて、
泣きながらそれを食べた。
美味しくないそれを食べながら、急にこみ上げてきた孤独感と寂しさに我慢できなくて、声をあげて泣いてみた。
けれど、何かが変わる訳ではなかった。
再び部屋の中にはテレビのニュースの音だけになった。
ァタシの横にはずっと猫が座っていた。
最初のコメントを投稿しよう!