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「?夏、ごめん。もう一回お願い。」
聞こえなかったので、お願いしてみた。
「だ…だからっ、……。」
ほんの小さな声で呟かれた台詞に俺はもう心臓ドキドキです。
「…へ?」
あまりに夏が可愛いくあんなこと言うもんだから、変な声が口から出てしまった。
いかないで、なんて…あなた可愛すぎですからっ!
「~~~っ、だから行くなって言ってんの!!」
俺が分からなくてあんな声を出したかと思ったのか、夏はさっきよりも強い口調で言ってきた。
だから俺は
「うん、行かない。」
って言ったんだけど…、なんですか?この沈黙…。
てゆか、そろそろ俺やばかったりします。
何がって…
夏がかわいくて俺の理性が持つかな…、みたいな?
だって、夏の今の状態…顔真っ赤で…少し震えていて…、目うるうるにして上目使い…。
そのうえ、…いまだに夏ってば、俺の服の裾掴んでいるんですよ…?
ねぇ、俺頑張ってると思いません?
悶々とそんなことを考えていると、夏が口を開いた。
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