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ま、こんな感じで夏は周囲が見ても美人になって、俺は夏に悪い虫が付かないようにしているうちに夏のことが気になりはじめていた。
そんなある日の放課後、あの王様ゲームをやろうと誰かが言い出して、その場にいた俺達も参加することになった。
男五人で楽しめるのか?!とか思いながらもくじを引く。
―ちっ…1番か。
「おーさまだーれ」
すると、これまた夏でもなく、手を上げた奴を皆が注目する。
「ん~~、どーしよーかなー」
―早く言えよ…
「あっ、じゃあディープキスを1番と3番の奴がやる。ほっぺとかなしな笑」
―…ん?これは、もしやチャンス?
夏は固まり、俺もこんな風に考えてるもんだからシーンとしてる。
「あっ、お前らって幼なじみだっけぇ?笑」
「まじ?ごしゅーしょー様!まっ、覚悟決めてさっさとやっちまえよ!笑」
奴らが騒ぐから、俺はさっさとやっちまおうと夏の顔に自分の顔を近付けた。
けど、それでも何の反応もしないのでそのままの状態で声をかけた。
「夏…やるよ?」
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