青い春?

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「…ごめんっ。俺用事思い出したから帰る!」 そう言うと、俺達が反応する前に走って教室から出ていってしまった。 ピシャーン! ドアの音で我に返り、俺も立ち上がった。 「お、おい…」 「ごめん!俺も用事思い出した。悪いけど抜ける!じゃあな!」 そう言って、俺も教室から飛び出した。 急いで走って下駄箱のとこについたとき、そこに夏はいた。 だけど、俺が来たのを知ると、また走り出した。 だから俺は、上履きを靴に変えずに夏を追った。 「夏!」 校門の前まで来たとき、やっと俺は夏の腕を掴むことに成功した。 「やだっ…はなせ…」 顔を真っ赤にさせながら拒絶の言葉を吐く。 「待って…夏っ…どうしたの?」 「どうしたって…あんなこと…」 俺がそう言った瞬間、キッと睨んできた。 「あんなこと?…あっ、ごめん!振りだけにすればよかったね。」 『あいつらに、あんな夏の色っぽい声聞かせなきゃよかった!』なんて思いつつ言うと、夏にまた睨まれた。 「べ、別に…。キスなんてたいしたことないよ…」 「えっ…そう?夏が嫌じゃなかったならいいや。」 俺はホッとして、そう言った。 「いやなわけないじゃないか!!…あっ…」
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