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いきおいで上げていた顔を下げていきながら夏が呟いた。
｢…（嫌なわけないじゃん）｣
夏の反応に驚いて答えるのを忘れていたのが悪かった。
｢ゃ、やっぱいい。今の忘れてっ…｣
夏はそう言って、俺から離れようとするので、咄嗟に、また夏の腕を捕まえていた。
｢な…なに…｣
｢夏…聞いて…｣
夏の抵抗がなくなった。
｢俺…忘れないよ？｣
｢…っ、な…んで…｣
夏の目が潤んでいる。
だって、
｢だって、俺は夏のこと好きだし｣
あっ、告っちゃった…。ま、いっか。そのうちするつもりだったし。
｢えっ…｣
驚いてる、驚いてる（笑）
｢俺の反応ばっか気にしているけど、夏こそどうなの？俺があんなことしたから嫌いになって逃げたの？｣
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