友人Kとの出会い

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入学して最初の掃除時間。   Kと同じ掃除班になった。一緒に黒板を掃除していたのだが、突然……     K「なぁ、名前何?俺はKだよ」 ※Kは女です   私「私?碧人だよ、よろしく」   K「ふーん、碧人ね。マンガとか読む?」   いきなりの呼び捨て。怒りよりも、その俺様っぷりに感動した(笑)   私「読むよ?ジャンプとかマガジンとか……」   K「そっち系かぁ…」   どっち系だよ、と軽く心の中でツッコミ。   K「俺も、読むよ、少年誌。てか、ぶっちゃけ、同人とか読むんだよねぇ~」   私「へぇ………」     ん(´ω`)? 今、何と?     この時、カミングアウトされた。こんなこと人生で初めてだった。   Kは腐女子だった。    当時、私は腐女子という言葉すらしらなかった。それを教えてくれたのが、Kだった。 頼んだのではない。 半ば強制で教えられた。   そして、私にも腐女子の素質があると、ふざけたことを言われ、同人の道へと引きずり込まれたのだった。
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