ゆ、行方不明!?

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とある所に大手実業家で有名な『神流(カンナ)家』という名家がある。 この神流家に今年16になる『詞音(シオン)』という男の子、『藍花(アイカ)』という女の子の双子がいた。その二人は周りからも噂されるほど頭脳明晰で、容姿は誰から見ても麗しく、かっこよかった。 そんな二人も今年から高校生になる…― ある日藍花は詞音に話しかけてしまった、この会話で詞音が決心を決めるとも知らずに… 藍『ねぇー詞音ってさ』 詞「ん?何だよ。」 藍『男子校に行くんだってね。』 詞「なんだ、母さんから聞いたのか。うん、そのつもり」 藍『へぇー詞音って頭いいから、もっとレベル高いとこ狙うと思ってたのに。』 詞「あのなぁーι一応あの『西城学園(セイジョウガクエン)』だって県内で五本の指に入るんだからな。」 藍『はぁ~☆恐れ入りました。でもまぁ、高校が終われば詞音が神流家継がなきゃいけないんだもんね』 詞「……そう…なんだよな…、……俺が…な…。」 その時の詞音はすごく思い積めていた。でも何か決心をした顔をしていたのは気のせいだったのだろうか。 藍『詞…音?』 詞「えっ、あ、どうした?」 藍『なんか、思い積めてた顔してたから…どうしたの?」詞「別になんでもねぇーよ、気にすんな。」 藍『?ならいいけど…』 それから入学式の朝 事件はおきた。
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