9人が本棚に入れています
本棚に追加
あ…
○○だ。
一台の通り過ぎた車を見て名前を当てた。
別に同じ車に乗ってるわけじゃ無い。
色んな車の名前を当てる。
あ…
今度は○○だ。
……いつからだろう?癖になってる。
どこに居ても、誰と居ても、ツイツイ車の名前を当てる。
車に詳しい訳じゃ無い。興味があった訳でも無い。
車は決ったモノ達ばかり、でも、いまだにしっかり当てられない…。
毎回車の話を振ると、嬉しそうな顔をする。
少年のような目の輝きが、私をとても嬉しくさせた。
あなたの好きな話をしたくて、あなたの好きな車を覚えた。
あの頃車を当てる事が、私の中で癖になった。
今では少し詳しくなって、もっと話も出来るのに…。
あの頃と違う、あなたが居ない。
もう、車を当てる意味も無いのに、いまだに名前を当てている…。
最初のコメントを投稿しよう!