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僕と彼女が出会ったのは、大学の2年のゼミの時だった。
大学受験を2浪して、やっと大学に合格したものの、僕の心は疲れ果てていた。
受験勉強に2年も費やしたから、大学に入っても、学校は別の場所に見えた。
他の大学生達が、恋人達を作るのに色気づいてる時も、カップルがどんどんできている時も、僕は誰もいない教室の片隅でゲーテやヘミングウェイなどを読むのが日課になりつつあった。
友達と呼べるような友人もいなかった。
無関心。
それが心の奥底にあったのかもしれない。
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