極めて近く 限りなく遠い世界へ

光

手を伸ばしても

星を触ることができなくて

見上げればそこにあるのに

星は遠くて

触れられるのは光だけだった

それに気がついても必死で手を伸ばし

両足で爪先立ちしていた

光り輝く星たちの中に自分を見守る

母の星を探して

私はまだ夜空を見上げ、手を伸ばす

母には触れられないけど

母の暖かさに触れた気がした