一章 不可侵領域

3/20
31人が本棚に入れています
本棚に追加
/63ページ
目を開く。やはりそこは見知った、リビングだった。 勿論鏡の姿は無い。 時計は、ようやく短針が七時を示そうとしていた。 制服を脱ぎ捨てる。 私服といっても、これから自宅で隻に勉強を教えるだけなのだから、シンプルなTシャツと黒のジーンズを履いて玄関を出た。 部屋番号までは教えていなかったから、しばらくロビーで待っていよう。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!