序章 世界

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洗濯機を回したあと、制服に袖を通す。水色のワイシャツに青いネクタイという爽やかなものだ。 全て支度が整った。あとはマンションを出るだけ。 靴を履いていると後ろから声をかけられる。 「飾、待て。一緒にいく」 声をかけて来たのは千原 鏡(ちはら かがみ)。正真正銘血の繋がった僕の兄。 大学生二年生で、運転免許持ち。一緒にいくというよりは、僕が高校まで送って貰うに近い。
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