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夜7時にアパートをでて、電車に揺られながらついた場所は言わずと知れた新宿2丁目だった。
良樹はときたま声をかけてくる色々な誘いを慣れた感じに無視して、あるお店に向かっていた。
2丁目の少し繁華街をぬけた裏道にその店はある。
『さくら』
と書かれた道に置くタイプの看板が、ネオンできれいに光っていた。
良樹は、週に3回もしくはそれ以上この店に働きにきている。
カランコロン
表の扉から中に入る。
まだオープン前の時間なので静かだった。
カウンター席が10席とテーブル席が4つとこじんまりしている店。
良樹はこのこじんまりした感じと、シックに内装がまとめてあり大人の男の隠れ家的な雰囲気の店が気に入っている。
良「はよーございまーす。」
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