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客が良樹のレジに、スポーツドリンクを2本もってきた。
顔を直接みてもやはり格好いい。
あまりじろじろ見るのは失礼と思い、スポーツドリンクをレジに通した。
良「294円になります。」
客が財布から金をだすときに、左手の薬指に指輪があることを確認する。
(まあ、こんだけ格好よければ結婚してるか。)
思わずため息が出そうになった時に声をかけられた。
客「ごめん、マルボロライト頼むの忘れてた。」
客のほどよく低い声に顔をあげる。
良「はい、わかりました。」
(声まで格好いい。)
そんなことを考えながらタバコをとり、スポーツドリンクも一緒に袋に入れようとする。
客「一本は君にあげるよ。」
良「えっ?」
一瞬なにを言われたかわからなかったが、はい、と袋に入れる前に手渡しされて受けとった。
客「君も暑そうだったから。
仕事お互い頑張ろう。じゃあね。」
爽やかにそう言って代金を払い、客はコンビニをあとにした。
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