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オトンもオカンも秋羽も、何が起きたのかと俺の方を凝視していた。
「俺……色わからんようになってん。ラベルのない瓶見ても、ブルーベリーかピーナッツバターかなんてわからへんねん」
苛々は俺の身体中をはいずりまわり、俺の口元から顔をだす。
俺が俺じゃないみたいだ。
静まりかえったリビング。
オカンは哀れみの表情を浮かべ、オトンは困った様な顔をし、秋羽は今にも泣き出しそうやった。
崩れていく……
何もかも
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