精神崩壊

3/10
前へ
/34ページ
次へ
 オトンもオカンも秋羽も、何が起きたのかと俺の方を凝視していた。   「俺……色わからんようになってん。ラベルのない瓶見ても、ブルーベリーかピーナッツバターかなんてわからへんねん」    苛々は俺の身体中をはいずりまわり、俺の口元から顔をだす。  俺が俺じゃないみたいだ。  静まりかえったリビング。  オカンは哀れみの表情を浮かべ、オトンは困った様な顔をし、秋羽は今にも泣き出しそうやった。      崩れていく……    何もかも
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加