隣人さんは…

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どうして84段もの階段を登るのがこんなに早いんだッ!? それより…どうしょう。困った。 皆こっちを見てる…!! 「え? 何で井口さんがここに?」 「知らないわッ,場所間違えたんじゃな~い?」 「アハハッ☆そらないでしょ~」 いつ来てもここの人間は好きになれない。一つ、場所間違えるほど馬鹿でも,あんたらハイエナみたいに単純でもない。 「あッ,華澄さ~んッ☆」 この不気味に上ずった声は…!! 「僕,商品企画1課課長になっちゃいましたよ~。アハハハハ」 出たッ,のりぴー☆(爆 「…これから1ヶ月よろしくお願いします。」 …ほら見て。ハイエナが目の色変えてこっちを見てる。あぁ…,あたしもここで終わりだな。 「あッ,席は僕の前だよ~☆」 席変えてほしい,変え欲しい,誰か変わってくれよ。 心の声も虚しくあたしは佐々木さんの前に座った。 「これからよろしくね☆ 僕のことはのりぴーッて呼んでね」 「なッ,嫌ですょッ!!」 「かちょ~めーれ~ッ☆」 「分かりました,のッ‥ののッ‥のりッ‥ぴーッ」 こうしてあたしの1課生活が始まった。
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