隣人さんは…

11/19
前へ
/33ページ
次へ
商品企画1課の仕事ははっきり言って慌ただしい。あたしは2課で商品の企画を担当していたので, まぁ慣れたらなんてなかったけどね。 嫌なことにあたしはのりぴーの企画グループに強制参加させられた。40代前半くらいの目元が涼しい磐田さん。同じく40代前半のちょっぴりふくよかで気前の良い中島さん。そして30代前半くらいでスラッと背が高くて美人で唯一の女性宮永さん。そして,あたしとのりぴーの5人である。 どうか,宮永さんがハイエナでありませんようにッ!! ハイエナなんかにゃ負けないぜッ!! そう意気込んでた時だった。 「いぐちちゃぁぁ~んッ☆」 「……ッへぇッ!??」 いきなり誰かに後ろから抱きしめられた。フワッと優しいフローラルな香りがした。それが宮永さんだと気付くには時間がかかった。見た目とのギャップがあまりに違い過ぎるのだ。(人の事は言えない。) 「…ッあのっ宮永さッ…?」 「だってぇ~,井口ちゃんちっちゃいしちょこちょこ歩き回るし可愛いすぎるんだも~んッ☆あたし我慢出来なくて抱きついきゃったわよ~☆」 そう言った宮永さんは世界で一番キレイだと思った。胸がキュンッてなった。 嬉しくてあたしも負けじと 「…いぐちちゃんッ!?」 「宮永さんがあまりにキレイなので☆これからよろしくお願いします☆」 て抱きついてた。 宮永さんとは良い関係が築けそうだ☆
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加