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その後あたしは宮永さんと連絡先を交換した。(それを見計らって聞いてきたのりぴーとも…)
商品企画課は定時を過ぎても,忙しいければ10時近くまで帰れない時もある。今日も例外ではなかった。商品の企画について話し合っていると、いつの間にか時計の針は10時を指し、外を見ればネオンの光がきれいな輝きを放っていた。
「んぢゃー,今日はここまでッ。明日はもっと具体的に企画していこう。」
そうのりぴーが言えば
「…ッう~~んッ,疲れたぁ」
「お疲れ様です。」
「また明日ね,井口ちゃん☆」
そう言って皆足早に帰っていった。オフィス内にはのりぴーとあたしだけが残った。
(…1日目にして,のりぴーと違和感なく呼べるようになるとは…恐るべし、佐々木 則孝!!)
「僕らも帰りまっか☆」
「はいッ,今なら電車の時間にぴったりです」
そう言っててあたし達は会社を後にした。
これがそもそもの間違いだった。
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