プロローグ

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私はマリに 「ねぇ…あなた知ってました?彼、本当は結婚してて、子供も居るの?」 マリは驚いていた。 「あー、やっぱりね… おかしな所は沢山あったから…」と、マリは答えた。 私は 「多分、名前も偽名使ってるわよ、彼、あなたにも『サトシ』って言ってたでしょ?本当は『ヒデアキ』って名前だし」 とマリに言った。 「やっぱりそうなんだ…私、この前、何だか嫌な予感がして…彼の車のダッシュボードの中を初めて覗いたら…違う名前のスタンドのカードがあったから…怪しいな?とは思ってたんだけど…」 マリは本当の彼の事、何も知らない…でも、私は彼の事を沢山知っている…少し優越感に浸りながら、マリに 「彼さぁ、直ぐに『一緒に住もう』とか『結婚しょう』とかって言うんだよねー、奥さんも子供も居るくせにね」 と言うと 「私も、何度か言われた事あるけど…×Ⅰだし…子供も二人居るし…『この先、あなたに人生賭ける気は無いから…』って断ったわ」 私の予期せぬ返事が帰って来た。 私だけで無く、マリにも同じ事を言ってるんだ…
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