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いつもの場所に、いつもの様にスカイブルーの制服が旗を振る。
関わりたくない亀は、おとなしく通り過ぎる。
が、何故か甲高いサイレンが聞こえてきた。
「ピョェ~」と独特のサイレンと共に、白バイは環七に飛び出してくる。
「意味わかんねぇ」亀は舌打ちと同時に、アクセルを戻し、ギヤの当たりを緩める。
とたんに、2速に叩き込む。
「なんかやったかよ…」「邪魔すんなよクソ」
減速していたため、距離が無い。
「前のナンバー見えていない二輪車、止まりなさい」と白バイは、マイクスイッチを入れ怒鳴り出した。
聞こえてはいるが、丸で振り向かない亀。
久々の感覚に、亀のスイッチも入る。
「もやもやがぶっ飛ぶな😁」 にやけだす亀。
勝算はある、しばらく信号も無けりゃ脇道もない。
2つ陸橋を越えりゃ、お決まりの渋滞スポットに差し掛かる。
ミラーで確認する、「速い訳だGSFじゃねぇか」ますますにやけだす亀。
「バンパー外して、出直してきな」
捨て台詞を吐き捨て、上体を伏せる亀。
2つ目の陸橋を越えると…
あれ?
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