立ち位置

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駐車場に出て、縁石に腰掛ける。 Fzのフロントタイヤが、そろそろ替えろと訴え掛ける。 亀はタイヤを叩きながら「まだまだっしょ」と、Fzに語り返す。 しかし、ショルダーから削げ落ちたタイヤは圧巻である。 先ほどのおにぎりを平らげ、再び西へと走り出す。 やや工業地帯を思わせるが、もう一本橋を渡ると、古い街並みが心地好い。 気が付けば、国道150号まで戻ってきた。 橋をまた渡り、少し走れば海沿いに出た。 堤防がやや高めだが、気分は上々。 流れ流れて、御前崎方面へ。 また国道からそれてみる。 漁港を過ぎた辺りから、本格的なオーシャンビュー。 気持ちは空っぽになり、今自分がどこで何をしてるかも忘れる。 いや忘れようとしているのか… 気持ちの良い道路も終わり、国道に戻ると雰囲気がガラリと変わっている。 原発ストリート。 丸で異国の風情。 片側二車線を、地元ペースで流す。 コンビニのおにぎり一つだけ食べたら、逆に空腹を引き出しちまったようだ… おもむろに、アクセル開度が多くなり、すり抜ける国道。 「ここまでくりゃ、あれを食わねぇと」
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