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ふと時計に目を向ける。
中々よい時間になっている。
うな丼が出てくる時間ではなく、日暮れの感じを考える。
「伊良湖岬だな」と誓いにも似た宣誓をする亀。
丁度良く、うな丼ときも吸いが運ばれてきた。
「いただきます」と手を合わせた。
パートのおばちゃんは、クスッと笑った。
確かに、笑われるな。と亀も自覚し、しかし気にも止めず喰らい付く。
どんぶりを抱え込み、豪快にいく。
正に幸せ
旅
うな丼を平らげ、早々にFzの元へ歩む。
「相棒さんよ、夕日から焼酎だろ」と、タンクを叩きながら話しかける。
他人から見たら、痛い青年だろう。
しかし、亀にとって紛れもなく大切な相棒。
再認識する
バイクでの旅
そうバイクでの旅だろ
一国からバイパスへ
遠州灘と浜名湖に挟まれた不思議な道を、問答無用でぶっ飛ばす。
西日がキツくなる。
「落ちるなよ太陽」
キザな台詞を吐き捨て、愛知県に突入する。
デカ目の荷物がやや辛い速度域も何のその、Fzは加速する。
国道42号から、一気に伊良湖岬を目指す。
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