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『今日も気持ちいい朝だぜ!』
桃太郎は犬にエサを渡し、軽く伸びをした。
『桃太郎さんの家にいると、ひもじい思いをしなくて助かるっすよ♪爺ちゃんと婆ちゃんも可愛がってくれるし(*^ω^*)』
『家族が増えたからな!爺ちゃんも婆ちゃんも嬉しいんだろう。』
その時、聞き覚えがあるような、ないような。なんだか懐かしいような、そんな声が聞こえた。
『桃太郎さぁ~ん!!!』
『ん?犬?なんか言ったか?』
犬はエサにがっつくのを止め、キョトンとした。
『え?ォレなんも言ってないっすょ?』
『…空耳か。なんか今、オレを呼ぶ声がしたんだ。』
犬は茶化した。
『クク…猿が化けて出たんじゃないすか?』
『馬鹿言うなよ!それに、おま…』
『もーもーたろーさぁぁあん!!』
『猿の声だ!でもまさか?』
今度は犬にも聞こえたようだ。
『桃太郎さん!マジで出たんじゃないですか?!オレこえーっすょ!!』
その時、遠くの方に影が見えた。
『桃太郎さ~ん!オレ!オレっすよぉ!一緒に鬼退治した猿っすー!』
『『ぎ、ぎゃぁぁあああ!!!でっ!出たぁぁあああ!!!!!?』』
桃太郎と犬は抱き合いガタガタと震えた。
猿はどんどん近づいて来て、言った。
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