1.事の始まり

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―月曜の朝 「ジリリリリリリィィイィイ!!!!」 元気よく週末明けの朝を告げる目覚まし時計が鳴る 「うがぉあ!?」 ビックリして飛び起きる。ただ時計が鳴っただけなのに…。 ―ちなみに大袈裟な目覚めをした俺、香川巧は今年の春にテレビ局に入社した新人クンだ。 ―だと言うのに我ながらアッパレな目覚め。言葉を自ら失った。。 「やばッ!遅刻する!遅刻ぅ!」 早速遅刻宣言を唱え、音速で着替えるが靴下が裏返し…。 ただでさえ暑い八月の朝。実況させないでくれ…。 俺は鞄を無造作に持ち、家にカギをかける。 愛車にのりこみ、キーを勢いよく回す。 「フオォォォオオォォン!!!」 エンジンが元気よく回りだし、ギアを入れ仕事場へと飛ばした。
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