Ｂ型の彼女と侍な彼氏

～回想 夜の出会い～

私…いや、俺は藤原 剣斗みんなｹﾝと呼んでいる。
もう３０に近い年齢で、将来の事と里奈の事を考えてしまう。
結婚の前に、何とか夢だけでも貫きたい。
「あんたねぇ…ウジウジしないの！待ってるから貫きなさいよ！」
…おぉ…こわっ！
以前話したら…キレた。
結婚よりも、俺に輝いて欲しいと。
俺には高い地位も権力も財力もない。
だからなんだ！少なくとも…文句や説教はするが見守ってくれる女がいるんだ。
里奈の事を自分の事の様に話せる。
だからあの娘にも胸を張らせたい。
今日みたいな蒸し暑い中…あの出会いを思い出してしまう。