第一章 始まりは風とともに

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-VS・サンドワーム- ローディン「ウオリャア!!」 シギン「ハァアアア!!」 二人はサンドワームに飛びかかり、互いの剣を振り下ろした。 しかし、サンドワームの皮膚は硬く、思った様にダメージを与えられなかった。 シギン「くっ、なかなか硬い!!」 そうしていると、サンドワームは尻尾を振り上げ、シギンに叩きつけてきた。 シギン「痛っ!!」 ローディン「大丈夫か!?」 シギンが大きく吹き飛ばされ、ローディンは助けに行こうとする。 「キシャアア!!」 しかし、サンドワームはその隙を逃す事なく、ローディンに向かって突進した。 ローディン「グアァァァ!!」 ローディンは、その突進をまともに受けてしまい、シギンとほぼ同じ位置に吹き飛ばされた。 シギン「…ローディン!!」 ローディン「くそ、まずったな…。こいつ、思ったより強い…!」 予想以上に苦戦しているため、ローディンが話を持ち掛けてきた。 ローディン「…おい、大丈夫か?」 シギン「そっちこそ…。」 ローディン「…シギン、あいつの動きを少しの間止めることが出来るか?」 ローディンが質問すると、シギンは笑いながら答えた。 シギン「当たり前だ…!!」 ローディン「なら…いくぞ!!」 二人は左右に分かれそれぞれの構えをとると、サンドワームは再び二人に向かって突進してきた。 シギン「…切り裂け、斬鋭刃!!」 シギンの剣から放たれた衝撃破が、サンドワームに命中する。 すると、その隙を突いて、サンドワームの背後にローディンが回り込んでいた。 ローディン「…喰らえ、絶衝撃!!」 「ギジャアア!!」 (ズズーン!!) ローディン渾身の一撃を与えると、サンドワームはそのまま地面に倒れた。 シギン「ハァ…ハァ…。やった…のか?」 ローディン「そう…みたいだな。」 二人は安堵の息をついた。 しかし、安心したのも束の間、サンドワームが再び起き上がり二人に突進をしてきた。 「キシャアアアァァ!!」 二人「!!」 二人は完全に油断していたためサンドワームの突進をまともに受けた。 二人「グアアァァ!!」 二人は、同じ場所で倒れ込む。 ローディン「くそ、油断した…。足が…動かねぇ!」 シギン「くっ、こんなところで、負けてたまるかよ…」 二人の言葉が弱々しくなる。 シギン「…嫌だ。まだ、俺は…」 シギンは薄れていく意識の中、何か巨大な船のようなものが近づいてくるのを感じた…
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