第二章 白銀の双剣士

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-リバイバルベース・ 医務室- シギン「……う…」 シギンは、長い眠りから意識を取り戻し、目を開ける。 ?「…あ、目が覚めました?」 シギンの視界に見えた物は、青い空ではなく、無機質な天井と一人の女性であった。 しかしシギンは、その様子に目も暮れず、一人寝たまま感慨にふけていた。 シギン(…ここは…一体?そうだ俺は…あの時…!) シギンは、サンドワームに襲われた時の事を思い出した。 シギン「ウワアァァ!!」 ?「ヒャアアァ!?」 シギン「…あれ?」 シギンが体を起こすと、そこは乾いた砂の上ではなく、固いベッドの上であった。 そして彼のそばには、サンドワームではなく、セミブラウンのポニーテールの女性が座っていた。 シギンは錯乱して彼女を驚かせてしまったようだ。 ?「もう、いきなりどうしたんですか?驚いて機材がひっくり返ったじゃないですか!」 シギン「あ、あぁ…すまない。少し混乱していたようだ…。…えっと、君は…?」 シギンは、目の前の光景に訳が分からず、機材を拾い集めている女性に質問した。 ?「あぁ、そういうことだったんですね。砂漠のど真ん中で倒れていましたから…。」 女性は、納得といった感じで、手を叩いて話を続ける。 ?「そうですね、少し説明しておきましょう。」 そう言うと、女性は胸に自分の手を当てて、シギンに笑顔を向けながらこう言った。 ステア「…私の名前はステア=ハーネスト。慈善医療団体リバイバルのメンバーです。」
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